Spiced Ham

やってるゲームのはなしをする

今更感想シリーズ ファイアーエムブレムEchoes

クリアした瞬間から「絶対ブログで言語化しよう!」と思っていたのに気づいたら4年経っていたシリーズで1番好きなゲームの話をします。

めちゃめちゃ核心に踏み入ったネタバレがあります。

 

 

 

まず最初に、このゲームってシステムが凄い面白い!とかテキストが極めて面白い!とかではないんですよ。

もちろんどちらも一定量は面白いのですが、前者は1作前の暗夜王国、後者は最新作の風花雪月の方が世間的に見れば評価が高い気がしますし、納得もできます。

 

ただ、それでも確実に自分の中に響いた点があって、原作におけるアルムとセリカのボーイミーツガール(未プレイなので間違いがあったらごめんなさい……)の話における前提を崩さずに、新しい要素やストーリーの肉付けがされてるのが美しい。

 

その中でも原作にいなかったキャラクターであるエフィ、ベルクトというキャラクターの立場がとても好き。

 

エフィは主人公の一人であるアルムの育った村で生まれた幼馴染。

キャラクター紹介や、事前に実装されたスマートフォンゲームのテキストを見ると、かなり彼に盲目的で、シリーズ恒例となりつつあるいわゆる属性として与えられたヤンデレキャラとして当初は見られていました。

 

しかし、彼に盲目になる理由は幼い頃に敵国の兵士に襲われたとき命を救われたが故に芽生えたものだったり、終盤で彼に思いを告げる会話があるのですが、そこで想いを受け取れないと言われてもそれを飲み込み、最後まで力になることを選んだり。

思っていたより普通で強くて可愛い女の子だったんですよね。

3ds時代のFEの文脈ありきで好きになった部分は否定できないんですが、好きなものってそれでいいですよね。

 

 

ベルクトは敵国リゲルの皇帝、ルドルフの甥であり王位継承者。

婚約者のリネアとはとても良好な関係を築けていました。

彼は国王であり叔父であり、そして尊敬しているルドルフに認められるため何度かアルムと戦うのですが、1度も勝利を収めることができず苛立ちを覚えていきます。

さらには敵国の軍のトップであるアルムがルドルフの子、つまり本来の王位継承者であるということが判明し、苛立ちが最高潮に高まります。

 

そういった経緯もあり、婚約者であるリネアや叔父ともすれ違い続け、ついには力を得るため最愛の妃であるリネアを邪神の生贄に選び、彼女は強大な力の代償に人格を奪われ苦しみ続ける魔女として転生し、彼も強力な武器を得ますが、すでに正気は失われてしまいました。

 

余談ですが、ラスボス手前で戦うリネアは幸運の数値と同じ確率で、致死ダメージを受けたときにHPを1を残せるという、非常にSRPGとしていやーなスキルを持っているのですが、彼女のステータスは(ベルクト共々)0なんですよね

しかもそのスキル名が“祈り”

一旦ビビらせた後に無常を感じさせるのは強く印象に残りました。

 

それとここに挙げた2人のキャラクターは声優の種崎敦美さん、鈴木達央さんの演技も相まって好きになった部分もあり、この作品からファンになりました。 偶然にも前回書いた十三機兵にお二方とも出演しており、そちらでも良い演技でした。

 

最後は音楽とグラフィックの気に入った部分を軽く。

 

往く地の果てにはという楽曲があり、アルムがリゲル帝国領に入ってからの戦闘BGMになります。

敵国に攻め入るような勇ましいイントロから始まるのですが、そこからすぐに故郷を懐かしむようなメロディが流れてくるのがたまらなく好き。

 

またまた余談になりますが、エフィを好きになった会話は、前述のものを含め2つともこの曲が流れてから発生するようになるので、その点でも印象に残ります。

彼女のものだけならずアルム側の決心を固める会話とも相性が良く、何度もおいしい曲になってます。

 

グラフィックに関しては普段興味の割合が少ないからあまり述べることはないのですが、聖女のドットがめちゃめちゃかわいい!左さんのイラストが好き!!!ということは叫びます。

語れることは少ないですが、半分くらいイラスト目当てで設定資料集を買うくらいには好きということだけは伝えたかった。

 

 

 

 

これで好きな部分の話はおわります。

 

システム面に関しては、原作再現がすぎるあまりほぼファミコンのままのマップを持ってきたり、強すぎたり弱すぎたりする要素を残したり、意図的にバグを仕様にしたりなんて部分もあるのですが、そこは個人的にゲームとしては好きになれないです。

意図は一貫してるし理解もできるからここだけはnot for meってやつかもしれない。

 

あとは2つの追加要素の1つである戦技はゲームバランスを楽にする反面、武器固有の戦技が強すぎるあまり伝説の武器より強いその辺の武器みたいなものも発生してなんだかな~となったり(これはこれで好きだけど)、もう片方の追加要素である3dダンジョンも、次回作の試金石かな~と思うくらいには作りが甘かったとは思いました。

 

 

ただ、それを補って自分に刺さるゲームだったし、好きなナンバリングでこのゲームに出会えたのは幸せでした。

 

 

 

おわり