10年以上好きで堪らないゲームがリメイクされる話
しかもリメイクが全く期待できなかった作品。
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……
いや意味が分からないんですよ、2008年にリリースされたRPGツクール製フリーゲーム、しかも徐々に新作の数が減ってきているRPGが今になって展開されてることが。
一応4年程前に小説版はリリースされたんですが、2巻を最後に一切音沙汰が無く、「あー もうメディア展開はないかなぁ」なんて思ってたら、なんか、出てました。
いやーもう死ぬほど嬉しい。
突然TwitterのTLを見ていたらリメイクの話で盛り上がっていて「いつもの大喜利の流れか~」
なんて思って遡っていたらこれの記事が目に入って夢かと思いました。
原作者完全監修ということもあり、生存確認ができたのも嬉しい。
ただリメイク作品って、あるじゃないですか。
原作の雰囲気が解像度の上がりすぎで台無しになったり、フォントが微妙になったり、BGMがこれじゃないみたいな話があったり。
この作品は雰囲気やストーリー重視なので、主にその辺はやはり怖いなと思っています。
(打ち切られてしまった小説版Ruinaを出版していた上に、最近に限らず悪印象が強い角川の中国子会社が開発なので……)
いました。
か、完璧なPVが出てる!!!!
何が完璧かを順を追って説明すると、まずツクール製フリーゲームのリメイクは、RPGツクールの基本セットや、閉鎖したり商用に制限のある素材サイトを著作権的に使うのが難しいと思ってたんですよ。
マップは手書き、エネミーもほぼ自作なので問題なさそうなんですが、BGMはフリー音源サイトやツクール製のものがメインなんですよね。
しかしこのPVを再生した瞬間、序盤に物語が動き始めるタイミングで流れた楽曲がさらに作品に近づけた雰囲気でアレンジされてるんですよ!
しかも権利絡みが難しそうなツクール2000の楽曲が!!!
そしてキャラと重要アイテムの説明。
キャラクター性に物語の大事な部分が含まれている 要するに存在がネタバレなキャラクターは「そうなるか……そうとも言えるよな……」と上手く説明されており、重要なアイテムも実際には原作にない比喩のようなサブタイトルが追加されているのですが、これまた「原作で見たことがある気がする……」と思うくらい文字のテイストが原作に近いんですよね。
最後にRuinaで最も特徴的なマップ。
行けるマップ全てが1枚の絵によって表現されており、これとテキストが雰囲気の大部分を担っていると筆者は考えています。
……いや本当にびっくりしました。
原作用に作られた一枚絵が、最近よくある16:9比率の新規絵に書き変わるという演出が為されていました。
マップに惚れ込んでいるであろう原作プレイヤーに対してこの演出を出すのは宣戦布告のようなものであり、生半可なつくり込みではすぐにそっぽを向かれてしまうのはわかり切っていたはずです。
それでもこのPVをこの演出で出してきたのは作り込みに絶対の自信があるからだろうし、筆者と筆者の周辺のRuinaコミュニティでは肯定的な反応しか見ませんでした。
以上の要素がこの2分弱のPVに含まれており、原作をリスペクトした人たちがこのゲームをリメイクしたんだなぁという喜びと期待に溢れ、不安は消し飛びました。
そんなこんなでオチもなんもないんですが、幸せすぎて何らかの形で文章に残しておきたかった話です
おわり。